米倉涼子さん=遠崎智宏撮影
「私、失敗しないので」が決めぜりふの天才的な外科医が活躍する連続ドラマ「ドクターX 外科医・大門未知子」(朝日系、木曜夜9時)が10月13日から、2年ぶりに放送される。過去の3シリーズは平均視聴率が19・1~23・0%、今年7月に放送したスペシャルドラマも22・0%と好評だった(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)。「組織の論理」に縛られず、自分の思うように行動する大門の姿に、あこがれに似た思いを寄せる人も少なくないようだ。大門を演じる主演の米倉涼子さんに、作品への思いなどを聞いた。
――連続ドラマとしては2年ぶりの放送です。周りからは期待する声もよく聞かれたそうですね?
はい、ありましたね。「もうやらないの?」と言ってくださる方は多かったです。もう、やらないつもりでいたんですけどね。宇宙に行っちゃったんで、と思ってたんだけど。でもなんかうれしかったですね、実際にやるって言ったら喜んでくださる皆さんを見て。(健康維持で通う先の)本物のドクターが診断書を出してくださる時に「大門未知子先生」って書いてあったこともあったんです。あれはすごく面白かったです。番組を見てくださってましたね。
――収録はいかがですか?
何かあの、大人のお医者さんたち、名医たちがアワアワしている感じとかが、どんどん見られるのかと思うとすごく楽しみです。まだオペのシーンとかは珍しく、外人の人とばかりだったのでいつもの感じはないんですけど。やはりオペのシーンは緊張します。できればやっぱり自分でも名医に見えるよう前に進んでいたいなっていう風に思います。そういう面でふざけたドラマにはしたくないんです。今回は新しいキャストの皆さんともやりとりができるんで、普通にただ楽しいというよりは、本当に大先輩の役者さんたちがたくさん来てくださっているので、一人の役者として勉強できたらなと思います。
――豪華なキャストとの共演も見どころです。泉ピン子さんとの共演シーンは最初はコミカルな感じでだんだんと緊迫した場面も出てくるようですが、いかがですか?
最初からコミカルっていう感じじゃ全然ないです。なんか迫力もあるし、お芝居を一緒にやらせてもらい、一発目からなるほどっていう、さすがだなっていう空気感がありますね。あと、言葉に説得力があるなと感じます。ピン子さんがともかく、出ることを喜んでくださってるというのが面白いです。「うそ、大門未知子見た!」とか、そういう感じで最初は変な感じでしたけど。