三回裏広島1死二塁、新井は右前に適時打を放つ=上田幸一撮影
(12日、CS最終ステージ 広島5―0DeNA)
広島カープ25年ぶりV
実戦感覚の不足で、王者が苦しむ初戦。広島はそんな心配を吹き飛ばした。9安打で5得点。ベンチ裏に引き揚げてきた4番の新井は冷静そのものだった。「うまく試合に入っていけた。思ったよりも、地に足が着いていたかな」
緒方監督は言った。「迎え撃つのではない。挑戦者として、相手に向かっていく」。選手は指揮官の言葉に応え、短期決戦の鉄則を貫いた。三回1死二塁。一回に空振り三振を喫した丸は2打席目も臆さない。「DeNAには勢いがある。先手先手。なんとしても先制点が欲しかった」。甘いスライダーを逃さずに、フェンス直撃の中越え二塁打を放った。続く新井も外角のボール気味のスライダーに「食らいついていった」。右前にはじき返し、連続適時打となった。
昨季までセ・リーグの優勝チー…