開幕戦に向け、調整するロシアの選手たち=2018年6月13日、モスクワ・ルジニキ競技場、長島一浩撮影
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会は、14日(日本時間15日午前0時)のロシア―サウジアラビア戦で開幕する。過去の大会を振り返ると、開幕戦に登場した開催地チームが負けたことは一度もない。低迷が指摘されるロシアも勝ち点を挙げられるのか。
カードを引いて夢の日本代表をつくろう
【特集】2018ワールドカップ
「国全体が心配している」。13日の記者会見は、地元開催を迎える高揚感とはほど遠かった。ロシアの世界ランキングは、出場チーム中最下位の70位。国際親善試合でも7試合連続で未勝利が続く。
2018ワールドカップの日程
日本代表のニュースや試合日程
チェルチェソフ監督は、厳しい質問を「プレッシャーは常にあるもの。自分の仕事に集中している」と自然体を強調して受け流し、「戦う準備はできている」と自信を見せた。
サウジアラビアの世界ランキングも出場チーム中下から2番目の67位。ロシアにとって今大会で最も戦いやすい対戦相手と言える。
サウジアラビアは昨年9月に日本を破ってW杯の出場権を獲得した後、2度の監督交代を経験した。チリ代表監督などの経験を持つピッツィ監督も昨年11月に就任したばかり。「開幕戦は特別な試合で、戦えるのは光栄だ。どんな状況でも戦い続ける、いつものスタイルで戦いたい」。初出場で16強に入った1994年大会以来の勝利を目指す。
過去の対戦は1回だけ。1993年10月の親善試合でサウジアラビアが4―2で勝った。(河野正樹)
開催地チームが出場した開幕戦
1934年 イタリア7―1米国
50年 ブラジル4―0メキシコ
58年 スウェーデン3―0メキシコ
62年 チリ3―1スイス
66年 イングランド0―0ウルグアイ
70年 メキシコ0―0ソ連
2006年 ドイツ4―2コスタリカ
10年 南アフリカ1―1メキシコ
14年 ブラジル3―1クロアチア
※左が開催地チーム