そごう神戸店=6日、神戸市
エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの椙岡(すぎおか)俊一取締役相談役(76)は12日、そごう神戸店(神戸市)について百貨店の業態を続ける考えを示した。
セブン&アイ、3百貨店譲渡へ そごう神戸などH2Oに
H2Oはセブン&アイ・ホールディングスからそごう神戸店など関西の3店舗を引き受ける。6日の発表時には店舗の運営方針は明らかにしておらず、経営幹部として初めて言及した。
阪急百貨店うめだ本店であったイベントに参加した椙岡氏は、そごう神戸店の運営について「うちは百貨店しかやりません」と述べた。椙岡氏は阪急百貨店の社長と会長を歴任している。2007年には阪神百貨店と経営統合して発足したH2Oの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任し、昨年4月に相談役となっていた。
阪急うめだ本店との関係については、椙岡氏は「社内競合になる。本店とは狙いを少し外して補完関係にしたい」とした。そごう西神店(神戸市)と西武高槻店(大阪府高槻市)については「どういう形にするかはこれからだが、相乗効果につなげたい」と語った。
また、そごう神戸店に三ノ宮駅が隣接するJR西日本の来島達夫社長は12日、会見で「駅周辺により魅力が出て、地域の活性化につながることになれば歓迎したい」と期待を示した。JR西が神戸市などと協議している三ノ宮駅周辺の再開発については「より相乗効果が出る形で計画を立てたい」とした。(田幸香純)