国家外貨管理局が20日に発表したデータによると、米ドル換算で、今年10月の銀行の外貨売却額は1532億ドル(1ドルは約103.9円)、外貨購入額は1402億ドルで、売却額から購入額を引くと130億ドルの黒字となる。
同局の副局長を務める王春英報道官は、「10月には、銀行の外貨の売却額と購入額の差額は130億ドルの黒字で、マーケットエンティティには『値上がりすれば売り、値下がりすれば買う』という理性的な取引モデルがみられ、レートは安定を維持する見込みだ」と述べた。
王氏は、「10月の中国外貨市場の運営は安定し、市場の予想は全体として理性的だった。企業や個人など非銀行部門の国境を越えた資金の純流入額は251億ドルに上り、外貨準備残高は3兆1280億ドルで、基本的安定を維持した」と指摘した。
また王氏は、「未来について考えると、中国経済が高度成長の段階から質の高い発展の段階へと転換し、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に作用し合う新たな発展局面が急速に形成され、金融市場の双方向の開放が緩やかに推進されることが、中国の国境を越えた資金の合理的でバランスの取れた流動を維持する上でプラスになると予想される」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月21日