インタビューに応じる米山隆一氏=17日午後、新潟市中央区、狩野浩平撮影
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢を示して、16日の新潟県知事選で初当選した米山隆一氏(49)=共産、社民、自由推薦=が17日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。主な一問一答は次の通り。
再稼働の民意「非常に慎重」 新潟知事当選の米山氏
――一夜明け、改めて今のお気持ちはいかがですか
ありがたかったり、うれしかったりするが、非常に多くの方々に対する責任を負っているとの思いが非常に大きく、身の引き締まる思いです。
――約6万3千票差で勝利しました。勝因は
みなさんの思いをうまく受け止められたということだと思う。一つは原発だが、(有権者が)暮らしや命に対する配慮を求めているということ。対立候補はどちらかというと公共事業中心、私は医療、教育、福祉が中心の公約だった。そのスタンスがわかれたと思う。
非常に女性の反応が良かった。原発問題は関心のあるテーマだが、「子どもの未来」という文脈の中にあり、暮らしにフォーカスしてほしいという思いが強かったのだと思う。
――新潟県議会の最大会派は自民党。どのように向き合っていきますか
(かつて自民公認で衆院選に立候補したことがあるため)自民党の議員の方も公明党の議員の方も、ほぼ全員、個人的に話したことがある。濃淡はあるが、個人的にはお話しできる関係だと思う。足らざる部分に関してご指摘頂ければ真摯(しんし)に受け止めて、もっともだという点については修正をどんどん加えさせて頂く。自然に協力が頂けるんじゃないかなと楽観しているという状態ですね。
――行政経験がない点を不安視する声もあります
当然だと思う。実績で示すしか…