9日の米大統領選の討論会に参加したケン・ボーンさん(中央)=ロイター
米大統領選で、赤いセーターの男性が脚光を浴びている。討論会で民主党のクリントン氏と共和党のトランプ氏が中傷合戦を行う中、真剣に政策を質問する姿が称賛された。赤いセーターが品切れになるほどの人気ぶりだが、それだけ政策論争が乏しいことの裏返しでもあるようだ。
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男性はイリノイ州の石炭火力発電所で働くケン・ボーンさん(34)。9日にミズーリ州セントルイスであった第2回テレビ討論会で、有権者を代表してエネルギー政策を質問した。真剣なまなざしや穏やかな物腰に、米メディアは「ボーン氏こそが討論会の真の勝者」と報じた。
ボーンさんのツイッターのフォロワー数は討論会前は7人で、うち2人は祖母だったが、21日現在、25万人以上に急上昇。討論会で着ていた赤いセーターが、ネット通販のアマゾンで瞬く間に売り切れになった。
セーターの製造元は「ケンのク…