産婦健診の助成事業
厚生労働省は、精神的に不安定になりやすい妊産婦への支援を強化する。「産後うつ」を予防するため、原則本人負担の健診費用への助成を2017年度から始める。18年度からは高度な周産期医療を担う病院の指定要件に精神科との連携を加え、病院側の受け入れ態勢を整える。妊産婦の心のケアに早期から対応することで、赤ちゃんの発育・成長を支える。
出産した女性の10%程度は産後うつの疑いがあるとされ、対策が遅れれば、育児放棄や虐待につながる恐れもある。
健診費用の助成は産後2週間と1カ月の計2回分(1回5千円が上限)。実施する市区町村と国で半分ずつを負担する。通常は産後1カ月に健診をまず受けるが、厚労省研究班の調査で、初産では産後うつの疑いが最も多いのは産後2週間だった点を重視した。
健診は子宮の回復や血液などの…