堺市北区に住民票を置く男児(4)が行方不明になっており、大阪府警が25日、男児の父親(35)と母親(32)=共に同区常磐町(ときわちょう)3丁=を、実際は養育していない男児の児童手当をだまし取った詐欺容疑で逮捕したと明らかにした。府警は両容疑者から、男児の所在について聴いている。
捜査1課によると、両容疑者は昨年4月から男児が所在不明なのに、男児の児童手当や子育て世帯臨時給付金など計36万2千円を、当時住んでいた大阪府松原市から詐取した疑いがある。すでに受け取った同4、5月の児童手当2万円を同市に返さなかった疑いもある。「松原市では(男児と)同居していた」と供述するなど、両容疑者とも否認しているという。
男児は両容疑者の長男。2012年1月に生まれ、一時、施設に預けられていた。男児の養育状況を確認しに行った堺市北区の職員が両容疑者に男児との面会を拒まれたため、同区が今春、府警に相談。男児にはきょうだいが3人おり、堺市子ども相談所(児相)が保護しているという。
両容疑者は昨年末まで松原市に…