女子高校生らが面識のない男性と直接会って使用済み下着を売るのを仲介するウェブサイトを無届けで運営していたとして、千葉県警は25日、横浜市保土ケ谷区桜ケ丘2丁目の会社役員、木村慶一容疑者(50)を出会い系サイト規制法違反(無届け)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
県警によると、木村容疑者は2008年12月~今年9月、神奈川県公安委員会に届け出をせずに「OceanWind(オーシャンウィンド)女の子専用フリマサイト・手渡し販売掲示板」というサイトを運営した疑いがある。
下着の販売サイトは都道府県公安委への届け出がなくても運営できるが、女子高校生らの大半は購入希望者と直接会って売買しており、実態は出会い系サイトだと判断して同法を適用した。捜査関係者によると、下着販売サイトを同法違反で摘発するのは珍しいという。
捜査関係者によると、男は03年にこのサイトを立ち上げた。誰でも閲覧でき、女子高校生らはサイトの掲示板に「1万円で下着売ります」「手渡しOK」などと書き込んで購入希望者を募集。男性と連絡を取り合い下着を手渡しで販売していた。男性から無理やりわいせつな行為をされたケースもあったという。(藤井宏太、野村陽彦、滝口信之)