宇都宮市の連続爆発事件で、栗原敏勝容疑者(72)が死亡した爆発現場の公園に100個以上の釘などの金属片が散乱していたことがわかった。別の爆発があった駐車場や、全焼した市内の自宅でも金属片が見つかっており、3カ所とも殺傷能力の高い爆発物が使われた可能性が出ている。
【タイムライン】宇都宮の爆発、まとめ読み
栃木県警によると、23日にあった宇都宮城址(じょうし)公園の爆発で、栗原容疑者が死亡し、周辺にいた3人が重軽傷を負った。公園には半径数十メートルの範囲に金属片が散らばり、ほぼ同時刻に爆発があった近くの駐車場や、その直前に出火して全焼した栗原容疑者の自宅からも釘などの金属片が見つかったという。自宅は天井が抜けて一部の外壁だけになっており、県警はこの火災についても爆発だった可能性を視野に調べている。
県警によると、爆発があった公園や駐車場では乾電池やリード線が見つかり、自宅の焼け跡からもリード線が見つかった。捜査関係者によると、栗原容疑者が自宅を出てから約1時間後に爆発があったとの情報もあるという。県警は栗原容疑者が時限式の発火装置を使った可能性も含めて捜査している。