コンペティション部門の審査委員を務める5人。左から、平山秀幸、ニコール・ロックリン、ジャンジャック・ベネックス(審査委員長)、ヴァレリオ・マスタンドレア、メイベル・チャンの各氏=東京・六本木
第29回東京国際映画祭は初日の25日、開会式に続いてコンペティション部門の審査委員5人の記者会見が開かれた。
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東京国際映画祭が開幕 黒木華さんやくまモン登場
今年の審査委員長は「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」で知られるフランスの監督ジャンジャック・ベネックスさん。「最初に来日した時に日本に恋をしました。いまでは日本オタクです」とあいさつをして笑わせた。「偏見を持たずに真っ白な気持ちで、そしてアイズ・ワイド・オープンで(目をしっかり開いて)見ていきたい」と話した。
「映画の基準を覆すような作品が好き」と言うベネックスさんに対し、イスタンブールの記者が「最近そういう映画が少ないのはなぜ?」と質問。ベネックス監督は「トルコから来られたなら、映画を自由に撮ることがいかに大変かはご存じだと思います。語りたいことを語ったら刑務所に入れられたり、殺されたりする国もある。たとえ自由な国であっても映画を作るのは大変。映画人は自由のために闘う兵士なんだと私は思っています」。
日本の平山秀幸監督は、「映画…