東京国際映画祭のレッドカーペットを歩く蒼井優さん(右から2人目)と高畑充希さん(同4人目)ら=25日午後、東京・六本木、林敏行撮影
第29回東京国際映画祭が25日、東京都港区の六本木地区で開幕した。会場にはレッドカーペットが敷かれ、オープニング作品「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」に出演する米俳優のメリル・ストリープさんら国内外の映画人が、時折雨が降るなかファンの声援に応えながら歩いた。
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レッドカーペットは、はじめに映画祭の顔となる「フェスティバル・ミューズ」の黒木華さんが朱色の着物姿で登場してスタート。「島々清しゃ」から安藤サクラさん、「いきなり先生になったボクが彼女に恋をした」から佐々木希さん、「うつくしいひと」からはくまモンなどと、映画に出演する俳優や監督たちが華やかな衣装で登場し、会場を盛り上げた。クロージング作品は「聖の青春」で、松山ケンイチさん、東出昌大さんらが羽織はかま姿で現れると、大きな拍手に包まれた。
安倍晋三首相も会場を訪れ、「日本の大きな、まさにソフトパワーである映画に我々も応援をしていきたい」とあいさつした。
コンペティション部門には日本から松居大悟監督の「アズミ・ハルコは行方不明」と杉野希妃監督の「雪女」の2本が参加し、アジアや欧米など世界各国の計16作品でグランプリを競う。映画祭は六本木を中心に11月3日まで開かれ、最終日にグランプリなど各賞が発表される。(佐藤美鈴)