記者会見する関西エアポートの山谷佳之社長(左)とエマヌエル・ムノント副社長=28日、大阪府泉佐野市、伊藤弘毅撮影
この冬の関西空港の国際線運航計画がまとまった。ピーク時の旅客便は昨年より43便増えて週1131便と、夏冬通じて過去最多となる見通しだ。来年1月にできる格安航空会社(LCC)専用の新ターミナルと合わせ、アジアとの間を行き来する旅行客の利便性がさらに向上することになる。
関空と大阪(伊丹)空港の運営を担う関西エアポートが28日、発表した。アジア路線が全体の9割以上を占め、中国路線は最多の週451便となった。LCCのピーチ・アビエーションが新たに上海路線を週5便運航するなど、LCCの割合は全体の34・5%に高まった。
この日は、LCC専用の新ターミナルを来年1月にオープンすることも正式に発表した。免税店や化粧品の販売店などが入る商業施設は、店ごとの仕切りを取り除いた「ウォークスルー型」を導入。短時間で多くの店を回れるつくりにする。保安検査場にも国内初となる最新型機器を導入し、待ち時間を従来の3分の2に短縮させる。
関西エアポートの山谷佳之社長…