初優勝を飾った三菱日立パワーシステムズ長崎のアンカー定方
陸上の第53回九州実業団毎日駅伝競走大会は3日、北九州市の本城陸上競技場発着の7区間82・6キロに17チームが参加して争われ、三菱日立パワーシステムズ長崎(MHPS)が4時間2分57秒で初優勝を飾った。新コースで実施されたレースは、最終7区(14・7キロ)で2年連続44度目の優勝を狙う旭化成とMHPSの争いとなり、MHPSのアンカー定方(さだかた)俊樹が7キロ過ぎにスパートし、振り切った。上位7チームが来年元旦の全日本実業団対抗駅伝に出場する。
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▽成績 ①三菱日立パワーシステムズ長崎(木滑、オムワンバ、井上、佐藤、村松、目良、定方)4時間2分57秒②旭化成4時間3分24秒③トヨタ自動車九州4時間5分16秒④安川電機⑤九電工⑥黒崎播磨⑦西鉄
■若手成長、全日本に期待
MHPSのアンカー定方は「中間地点の上り、下りを使って引き離そうと思っていた」という狙い通りにスピードを上げ、旭化成の有村を引き離した。そのまま初優勝のフィニッシュ。「待っていたみんなの笑顔がうれしかった」
1982年創部。昨春、三菱重工長崎から名称が変わった。一昨年の仁川アジア大会マラソン銀メダルの松村(29)らに加え、この日区間賞を取った井上、目良(めら)、定方ら20歳前半の若手が成長。就任13年目の黒木監督は「初優勝でチームがさらに変わってくれればおもしろい」と全日本での初入賞に期待をかけていた。