社会人野球で現存するチームとしては国内で最も古い「JR北海道野球部」が、今季限りで休部することになった。経営再建を進めるJR北海道が4日、発表した。来季からはいまの野球部の後援会が運営主体となり、クラブチームとして都市対抗野球大会などへの出場をめざすという。新チーム名は未定だ。
同野球部は1909(明治42)年に「鉄道団チーム」として発足。都市対抗に13回出場し、2007年には3位になった。
JR北は野球部の維持に年間約4千万円を支出してきた。だが、今年度の営業赤字が過去最大の440億円と見込まれ、「経営は逼迫(ひっぱく)していて存続できる状況ではない」(小山俊幸常務)と休部を決めた。
30人いる選手・監督は社員として残るが、練習に充てられるのは勤務時間外になるうえ、拠点にしている同社球場には照明設備や室内練習場もなく、選手が流出する可能性もある。