前節の立命大戦でデビューした京大のRB植木
アメリカンフットボールの関西学生リーグは第6節に入った。立命大と関学大が5戦全勝で首位に並び、王者立命は5日に関大(4勝1敗)、関学は6日に京大(2勝3敗)と戦う。京大には、父から打倒関学の“DNA”を引き継ぐ期待の1年生がいる。
RBの植木宏太郎(大阪・高槻)。身長174センチ、体重82キロの体で、高校時代は無敵のランナーだった。軽やかなステップでタックルをかわしたかと思えば、当たり勝って独走タッチダウンを重ねた。3年の春には高槻高を初の関西大会優勝に導いた。1年の浪人生活を経て、京大農学部に合格。前節の立命大戦でデビューし、5回で計28ヤードを走った。最初に中央付近を抜けて22ヤード進むと、京大ファンは沸いた。「やるかやられるか、と思って走りました」と植木。この心意気がいい。
父の努さん(51)は京大で守備のCB(コーナーバック)として活躍し、「怪物QB」東海辰弥さんらとともに、1986、87年度の連続日本一に貢献。87年の甲子園ボウルでは最優秀守備選手に選ばれた。
父に「フットボールをやってほ…