任天堂(京都市)の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトのコピーが内蔵された海賊版ゲーム機を販売したとして、京都府警は7日、通販サイト経営の松信貴之容疑者(51)=東京都江東区=を著作権法違反(侵害とみなす行為)の疑いで逮捕し、発表した。「中国から仕入れ、100個ぐらい売った」と容疑を認めているという。
サイバー犯罪対策課によると、松信容疑者は今年6月中旬、ファミコンソフト「スーパーマリオブラザーズ」のコピーデータが入ったゲーム機をインターネットで都内の男性(43)に約3千円で販売した疑いがある。ゲーム機には「ドンキーコング」など数百本分のゲームのコピーデータが入っていた。9月に任天堂が府警に相談していたという。
1983年に発売されたファミコンは近年、人気が再燃。任天堂は今月10日には、本体サイズを約60%にしたミニチュア版の発売を予定している。任天堂の広報担当者は「違法コピーについては民事、刑事を問わず、世界的に対応を進めている」と話した。