堺市長選を巡る経緯と今後の日程
来年10月に任期満了となる堺市長選に向けて、早くも竹山修身市長と大阪維新の会の駆け引きが激しくなり始めた。前回市長選で敗れた維新側が堺市長選で大阪都構想を争点化しない方針を打ち出すと、竹山氏は「都構想隠し」と批判。維新側は、その後に影響する負けられない選挙と位置づけており、つばぜり合いは一層熱を帯びそうだ。
「都構想は争点にならない。(堺市を特別区にする)議論ができていない」
維新代表の松井一郎大阪府知事は10日、堺市長選について記者団に強調した。
前回2013年の堺市長選で、維新は都構想の是非を争点に公認候補を擁立。橋下徹・大阪市長(当時)が連日現地に応援に入った。しかし、「堺はひとつ 堺をなくすな」をスローガンに掲げ、無党派層を取り込んだ竹山氏に敗れた。
都構想は政令指定市を特別区に解体し、広域行政の権限を都に集める改革。しかし、この市長選以降、堺市は対象からほぼ外され、大阪市の特別区移行がもっぱら議論されてきた。
それから3年。維新は18年秋…