トヨタ自動車が米国で販売した一部のピックアップトラックなどで、防さび加工が不十分だとして所有者が起こした集団訴訟があり、トヨタが約34億ドル(約3600億円)を支払うことで和解に合意したことが分かった。複数の米メディアが13日までに伝えた。
報道によると、主力ピックアップトラック「タコマ」「タンドラ」など一部車種をめぐり、所有者が防さび加工が不十分でフレームが腐食しやすいとして補償を要求。これに対し、トヨタが点検や修理費用の支払いで合意したという。トヨタの米国法人は「訴訟解決は喜ばしい」とする声明を出したが、現時点では裁判所での最終承認が得られていないとして具体的な内容については明らかにしていない。
ロイター通信などによると、和解対象となる車種は合わせて150万台にのぼるという。トヨタ自動車は14日、この訴訟について「業績への重要な影響はない」とコメントした。(ニューヨーク=畑中徹)