韓国の政府・与野党は13、14の両日、12日の大規模抗議集会を受けた善後策を協議した。検察による事情聴取が迫るなか、朴槿恵(パククネ)大統領の権限縮小の成否が当面の焦点。大統領府と与野党間で合意が得られない場合、朴氏の辞任や弾劾(だんがい)が急浮上しそうだ。
朴大統領を15日にも参考人聴取 検察当局
集会には警察集計で26万人(主催者発表100万人)が参加。23人が逮捕され、警官8人が負傷した。韓国メディアによれば、釜山や蔚山(ウルサン)、光州(クァンジュ)、米国などでも抗議集会があった。
韓国大統領府報道官は13日、「大統領は国民の声を重い心で受け止め、厳しい現状を深く認識している。責任をもって国政を正常化するために腐心している」と語った。
一方、最大野党「共に民主党」は13日、報道官のコメントなどで「下野であれ、退陣であれ、大統領の決断だけが残されている」と指摘。「国民が望む決断」を下すよう求めた。
同党議員らによれば、当面は朴氏がほとんどの行政権限を首相に委譲することを要求。受け入れられない場合は、辞任を求める行動に切り替えるという。
与党セヌリ党の非朴槿恵派も1…