埋め戻しと舗装作業が完了、道路の通行が再開され通勤する人たちが行き交っていた=15日午前9時12分、福岡市博多区、小宮路勝撮影
福岡市のJR博多駅前で起きた陥没事故で、15日午前5時、道路の埋め戻しと舗装作業が完了し、8日の事故から1週間で道路の通行が再開した。今後は事故の原因究明と、周辺の店舗などへの損害賠償の手続きに入る。
特集:博多駅前陥没
市は8日午前5時すぎに起きた事故の後、道路工事業者を集め、24時間態勢で陥没した道路を埋め戻した。事故で生じた穴(約30メートル四方、深さ約15メートル)にセメントなどを土に混ぜた「流動化処理土」を流し込むなどしてきた。
水道や電気、ガスなどライフラインは13日までに復旧。市は14日中の通行再開をめざしたが、雨で作業が遅れ、15日にずれ込んだ。通行再開とあわせ、現場に面したビル3棟の避難勧告も解除された。
通行再開に立ち会った高島宗一郎市長は「安全第一と最速の復旧という方針で取り組んだ」と話した。市は今後、原因究明を優先する考えで、陥没の原因となった市営地下鉄七隈(ななくま)線の延伸工事は再開のめどが立っていない。
市は15日、施工業者の大成建…