新潟で開かれた拉致問題の集会に中継で登場し、会場にメッセージを送る横田滋さん(左)と早紀江さん夫妻=川崎市川崎区、北野隆一撮影
横田めぐみさん(拉致当時13)が新潟市内で北朝鮮に拉致されてから39年になる15日、早期帰国を求める集会が同市であった。両親の滋さん(84)と早紀江さん(80)は体調を考慮し、川崎市内の自宅からインターネット中継で参加。会場の約650人に向けて拉致問題の解決を訴えた。
早紀江さんは中継用のカメラを前に「被害者は待ち続け、また今年もだめだったなと思いながら忍耐している」と長い年月を振り返り、「たくさんの被害者家族が高齢になり、せっかく会っても誰だか分からなければ困る。どうか力を貸してください」と呼びかけた。滋さんも「大勢の方が駆けつけて下さり、ありがたいです」と感謝の言葉を寄せた。
集会には加藤勝信・拉致問題担当相も参加。「帰国に向けての道筋を見いだすことができないのは痛恨の極み。国際社会と連携し、全ての拉致被害者の帰国に全力で取り組む」とあいさつした。