東京都議の2015年の政治資金と透明性
東京都議126人の政治団体が2015年に使った政治活動費のうち、支払先や支出の内容が明らかにされていない金額が計約2億6千万円あることがわかった。都議の政治活動費総額の約2割にあたり、使途の分からない金額が100万円以上ある議員は半数にのぼった。1千万円以上が不明の議員もいた。
内訳の明細は「真っ白」 都議の政治活動費を分析
政治活動費をめぐっては、政治資金規正法により、国会議員の政治団体についてはすべての支出をチェックできる。一方、都道府県議など地方議員や首長のものは1件5万円未満の支出の内訳は報告が義務づけられておらず、使い道が見えにくくなっている。
都選挙管理委員会が24日に公表した2015年分の政治資金収支報告書を集計、分析した。その結果、政治団体を持たない1人を除く126人の都議の政治団体は、政治資金として計約18億1千万円を支出。このうち、人件費や事務所費などの経常経費をのぞいた「政治活動費」は計約14億2千万円だった。その中で「1件5万円未満」として件名や日付、支払先が記載されていないのは約2億6千万円だった。これらの支出には、領収書の添付や保管は義務づけられていない。
こうした「見えない支出」の内…