鈴木章浩都議が代表を務める自民党東京都大田区第21支部の2015年分の政治資金収支報告書。「組織活動費」のページには支出先が一切書かれず、「その他の支出」として総額の1266万6906円が記載されている
内訳の明細は「真っ白」で、領収書もなく、支出先がわからない――。東京都選挙管理委員会が24日に公表した2015年分の政治資金収支報告書をもとに、都議の政治活動費を分析すると、2億6千万円もの使い道が見えなかった。専門家は「制度改正が必要だ」と指摘するが、国会議員並みのガラス張りは「負担増だ」と都議側の反発は強い。
都議の政治活動費、2億6千万円使途分からず 昨年分
自民都議の鈴木章浩氏が代表を務める「自民党東京都大田区第21支部」は、15年に組織活動費として支出した約1267万円のすべての支出先が記載されていない。同支部の組織活動費は4年連続で1千万円を超え、13年に「施設利用料」として支出した計25万円の記載があるほかは、4年間で6千万円超の支出が「5万円未満」として明細が空欄だ。
支出の内容について、鈴木氏は「地域の町会や自治会、消防団の会合に参加している。食事をいただくので、1回3千円や5千円を組織活動費から出している。ほとんどがそういう会合の支出だ」と話す。1回5千円だと年2千回以上になる計算だが、秘書2人とあわせ、週末には40~50件の会合を回っている、と説明。「ほぼ毎日(会合に)行っている。飲んで遊んでいるわけじゃないので」と語った。
鈴木氏は、政治資金とは別に税…