アジア選手権100メートル自由形で日本記録を更新した池江璃花子=17日午後、西畑志朗撮影
競泳女子の個人4種目で日本記録を持つ高校1年生の池江璃花子(16)=ルネサンス亀戸=が、12月6日開幕の短水路(25メートル)世界選手権(カナダ・ウィンザー)に向けて好調だ。リオデジャネイロ五輪が大きな刺激になっている。
20日まで東京であったアジア選手権では100メートル自由形で自らの日本記録を更新したほか、50メートル自由形、50、100メートルバタフライでの3冠を達成。「最近、練習が楽しいなと思える。気持ちの部分で成長したところがあると思う」
以前は練習が嫌いだった。それが、五輪後は数日のオフを挟んだだけで練習を再開した。村上二美也コーチ(56)は「五輪を経験して意識のレベルが一つ上がった。やらされる練習ではなく、目標のために充実した取り組みができている」と成長を認める。
リオ五輪では競泳日本代表最多となる7種目に出場し、100メートルバタフライでは5位入賞。ただ、個人種目で決勝まで進めたのはこれだけだった。「最初に決勝まで進めたことで、気が抜けたのが課題」。目標はあくまで、東京五輪での金メダルだ。(清水寿之)