ヴィアティン三重戦に勝って喜ぶ選手たちをねぎらうFC今治の岡田オーナー(右)
サッカー元日本代表監督で、日本協会副会長の岡田武史氏がオーナーを務める四国リーグのFC今治(愛媛)が、来季のJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決めた。千葉・ゼットエーオリプリスタジアムで開かれた全国地域チャンピオンズリーグ決勝ラウンド(R)第2日の26日、昇格の条件となる上位2チーム入りを確定させた。
大会には各地から12チームが参加。1次Rを勝ち抜いた4チームが決勝Rに進み、1回戦総当たりで争う。FC今治はこの日、ヴィアティン三重に3―0で勝利。2連勝で勝ち点を6に伸ばし、他チームの結果で2位以内が決まった。
岡田氏は、子どもからトップチームまで一貫した選手育成ができる新しいクラブを作りたいと、2014年、大学時代の先輩が関わっていたFC今治のオーナーに就任。昨年は1次Rで敗退したことを受け、今年はチームスタッフとしてベンチに入り、選手に指示を出したり、吉武博文監督に助言したりしていた。
JFLは、J3の下部のアマチュアの全国リーグ。「JFLへ向かって、すぐに補強に動かないと」と岡田氏の視線は早くも来季に。ベンチ入りについては、「この大会が勝負どころだと思っていた。乗り越えたら、もう入るつもりはない」と笑った。(勝見壮史)