ゲームを有利に進める「チートツール」だと偽っってインターネット上にウイルスを仕掛け、ダウンロードした人のパソコンを感染させたなどとして、警視庁は長野県松本市の通信制高校に通う少年(18)を不正指令電磁的記録供用と不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕し、29日発表した。
少年はウイルスを介して入手した個人情報を悪用していやがらせ行為を繰り返していたといい、「ウイルスを使って遊んでみたかった」と話しているという。
サイバー犯罪対策課によると、少年は「チートツール」と称してウイルスをネットに投稿。今年4月にこれをダウンロードした20代男性のパソコンをウイルスに感染させた疑いがある。また昨年11月~今年5月、ウイルスを通じて入手した8人分の個人情報を使って勝手にSNSにログインしたり、オンラインゲームをしたりした疑いがある。
捜査関係者によると、少年はさらにこの8人の個人情報を悪用。違法薬物の売買情報が書き込まれるネットの掲示板でさらしたほか、8人のうちの1人のネットショッピング情報を使って、乾燥したコオロギ600匹を他人に送りつけるなどしていたという。