市議会招集のあいさつで判決について報告する藤井浩人市長=岐阜県美濃加茂市太田町
岐阜県美濃加茂市への浄水施設設置をめぐり受託収賄罪などに問われ、名古屋高裁で逆転有罪判決を言い渡された藤井浩人市長(32)は29日、この日開会した市議会に臨んだ。冒頭のあいさつで「私にかけられた容疑は一切事実無根であり、現金は受け取っていない。この場を借りて強く誓う」などと述べた。
厳しい表情で登壇した藤井市長は「深夜家に帰り、判決内容を繰り返し考えた。本当にあり得ない。こんなことが認められていいのか」と憤った。さらに「一睡もできず、こんな判断がこの豊かな平和な日本の裁判所で下されるのか。悔しさ、申し訳なさ、それ以上に怒りがこみ上げた」とも語った。
控訴審で市長に対する被告人質問がなかったことには「声を聴く機会が設けられることなく判決が下された」と批判。判決が市政や職員の仕事、市民の心境に大きな影響を与えることを考慮しつつ「市にとって一番いい選択をしていかなければならないのは重々承知している。最良の選択を考えたい」と述べた。
同市選出の小川恒雄県議(県政…