ワチラロンコン皇太子=ロイター
タイの国会にあたる国民立法議会は29日、特別会合を開き、10月13日に死去したプミポン国王の後継者としてワチラロンコン皇太子(64)に即位を求めることを全会一致で決めた。ポーンペット議長が近く皇太子に謁見(えっけん)して即位を要請する。皇太子が受諾することで新国王(チャクリ朝ラマ10世)となる。
プミポン国王死去後、プラユット暫定首相は皇太子による王位継承を発表したが、皇太子が「国民と悲しみを共にしたい」としてすぐには即位しない意向を示した。このため、議会は手続きを途中で止めていた。
ドイツに滞在中とされる皇太子は近く帰国する見通しで、軍関係者によると、12月1日の謁見が有力視されている。この日、前国王死去50日目の宗教儀式がある。この儀式を終えて即位する意向とみられる。
立憲君主制移行後のタイでは国…