ソウルで29日、朴槿恵大統領の辞任を求めて抗議する人々=ロイター
韓国では29日、朴槿恵(パククネ)大統領が辞意を表明した後も、辞任を求める集会が開かれた。26日にソウルで開かれた集会にはこれまでで最も多い主催者推計150万人(警察推計で27万人)が集結。支持率は4%(韓国ギャラップ調べ)と過去最低水準となっており、朴氏を追い詰めた世論が、今回の辞意表明を受け入れるか見通せない。
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ソウルの中心部で29日夜に開かれた集会には100人を超す市民らが集まった。司会者は「小細工に満ちた(朴氏の)発表後に多くの人たちが怒ってここに来た」と訴えた。
10月29日から毎週土曜、ソウルでは大規模集会が開かれてきた。労働組合や市民団体の関係者だけではなく、学生や家族連れの姿も多く、1987年の民主化闘争に匹敵する規模とも言われた。こうした動きは野党による弾劾(だんがい)手続きなどを後押しした。主催団体は29日、12月3日の集会では「怒った多くの民衆とともに青瓦台(大統領府)に向かう」と宣言した。
集会の参加者が辞任を求めるシュプレヒコールは大統領府の敷地内でも聞こえていたという。朴氏は29日、「今回のことで心を痛めていらっしゃる国民の皆さまの姿を拝見し、私自身、100回でも謝罪することが当然の道理だと考えている」と述べた。
朴氏が手元の原稿を見ながら、…