激しく焼けた住宅=30日午前8時31分、札幌市西区発寒11条5丁目、大山稜撮影
30日未明から早朝にかけ、東日本の各地で住宅火災が相次ぎ、焼け跡から計8人の遺体が見つかった。
30日午前6時ごろ、札幌市西区発寒11条5丁目の金木忠さん(74)方付近から出火、木造2階建て住宅延べ約120平方メートルが全焼した。札幌西署によると、焼け跡から3人の遺体が見つかり、金木さんと妻、次男の3人とみて身元の確認を急いでいる。現場はJR発寒駅の南東約1キロの住宅密集地。
宮城県東松島市大塩では午前0時55分ごろ、農業新田きみ子さん(84)方から火が出ていると付近の住民から119番通報があった。県警などによると、木造平屋建ての住宅1棟が全焼、倉庫など3棟の一部が焼け、焼け跡から2人の遺体が見つかった。新田さんと、同居する息子と連絡が取れないという。
午前4時55分ごろには、千葉県鴨川市成川の四野宮一夫さん(85)方の住宅が燃えていると、近所の住民から119番通報があった。県警によると、焼けたのは木造一部2階建て住宅と納屋で、焼け跡から2人の遺体が見つかった。四野宮さんと妻の清子さん(76)と連絡が取れないという。
東京都立川市柏町4丁目でも午前7時半ごろ、鉄筋コンクリート5階建て都営アパート1階の一室から出火、和室の壁など約5平方メートルが焼けた。この部屋に一人で住む磯部文子さん(91)が浴室の前で仰向けに倒れた状態で発見されたが、間もなく死亡が確認された。