岐阜県関市の住宅で2014年11月、高齢の夫婦が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた同市山田、無職笠原真也被告(22)の裁判員裁判(鈴木芳胤裁判長)が6日、岐阜地裁であり、検察側は死刑を求刑した。
高齢夫婦殺害で初公判、起訴内容認める 岐阜地裁
遺族の心情意見陳述で夫婦の息子が「被告の行為は許されるはずもなく、極刑を強く望む」と訴えた。また、検察側は論告で「被告の精神障害の影響は小さく、被告人に対する非難を軽減させるものではない」とし、「死刑をもって臨むのがふさわしい」と述べた。
起訴状によると、笠原被告は14年11月11日午前11時55分ごろ、女子中学生を強姦(ごうかん)する目的で住宅に侵入。居合わせた女子中学生の祖父(当時81)と祖母(当時73)をあらかじめ準備していた牛刀(刃渡り約18・3センチ)で複数回にわたって刺すなどして殺害したとされる。