女性に無理やりキスをして体を触ったなどとして、強制わいせつの罪に問われた、日本郵政社員でJR博多駅前の商業施設「KITTE(キッテ)博多」元館長の立原英樹被告(47)=広島市西区=の初公判が9日、福岡地裁であり、立原被告は起訴内容を認めた。即日結審し、高橋明宏裁判官は、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。
判決などによると、立原被告は2011年6月2日午後1時半ごろ、福岡市南区の路上で、当時10代の女子大学生に「ラブホテルに行ってお金をあげる」などとしつこく声をかけ、アパートの敷地内に連れ込んで抱き付いてキスをし、胸を触ったり自らの下半身を触らせたりした。2人に面識はなかったという。
被告人質問で立原被告は「好みの女性で衝動的に声をかけた。興奮してエスカレートした」と述べた。女性とは示談が成立しているという。立原被告は8月に別の強制わいせつ事件で逮捕されたが、被害者と示談が成立するなどし、不起訴処分になっていた。
日本郵政は「社員が世間をお騒がせし誠に申し訳ない。判決の内容を踏まえて厳正に対処する」とのコメントを出した。(伊藤繭莉)