上昇するH2Bロケット6号機=9日午後10時26分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、本社機から、金子淳撮影
国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「こうのとり(HTV)」を載せたH2Bロケット6号機が9日午後10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約15分後、HTVを高度約290キロで予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。分離されたHTVは14日未明に高度約400キロでISSとドッキングする計画。
H2B・こうのとりをCGでチェック
H2Bの打ち上げ成功は2009年の初飛行から6回連続。H2Aとあわせると05年の7号機から31回連続になる。
HTVは約5・9トンの物資を搭載。ISSに滞在する宇宙飛行士のための飲料水600リットルや食品、衣料などのほか、今回初めて、日本製のリチウムイオン電池を使った新型バッテリー6台が積み込まれた。老朽化したニッケル水素電池のバッテリーと交換してISSへの電力供給を担う。大学や企業が開発した超小型衛星7機と、衛星を日本実験棟「きぼう」から宇宙に放出する専用装置なども運ばれる。(小林舞子)