運転を再開した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)は9日午前、核分裂反応が継続する「臨界」に達した。11日にも発電・送電を始め、順調に進めば、来年1月6日に通常の運転に復帰する見通しだ。
特集:川内原発
1号機は8日午後9時半に核分裂反応を抑えていた制御棒を抜き、原子炉が起動。原子炉等規制法にもとづき10月6日に停止し定期検査に入って以来、約2カ月ぶりに運転を再開した。
原発は核分裂反応による熱でつくった蒸気でタービンを回して発電する。九電はタービンの検査などを進め、11日午後1時に発電・送電を再開する予定だ。その後、徐々に出力を上げ、数日後にフル稼働する。来年1月6日に原子力規制委員会による最終チェックがあり、了承されれば、通常の営業運転に復帰する。
川内原発2号機は今月16日に定期検査に入る予定だ。(柴田秀並)