大阪市教育委員会は9日、顧問を務める女子バレーボール部の部員4人に対して、蹴ったり髪を引っ張ったりする体罰を加えたとして、同市阿倍野区内の市立中学校の男性教諭(32)を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は11月24日付。教諭は前任校でも、体罰を繰り返したとして、過去に停職10日間の懲戒処分を受けていた。
市教委によると教諭は今年6月、練習試合中に部員がミスをしたとして、3年生と2年生の計4人に対して、足の裏で太ももを蹴ったり、髪の毛を引っ張ったりしたという。保護者からの相談を受けた校長の調査で発覚した。教諭は「大変な苦痛を与えてしまい、深く反省している」などと話しているという。
この教諭は2013年12月~14年2月、前任校の淀川区内の市立中学校でも、女子バレーボール部員たちに対して、顔をたたくなどの体罰を繰り返したとして停職10日間の懲戒処分を受けていた。市教委は「一度でもあってはいけない体罰が繰り返されたことは大変申し訳ない。しっかり指導、研修をしていきたい」と話している。