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東山動植物園、動物園エリアなど休園 防疫体制強化へ

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東山動植物園で飼育されているシジュウカラガン=同園提供


鳥インフルエンザに感染した疑いのあるコクチョウ1羽が見つかった東山動植物園(名古屋市千種区)は10日、新たに雌のシジュウカラガン1羽が死んだと発表した。鳥インフルエンザの簡易検査は陰性だったが、園では「防疫体制強化のため」として11日から当面の間、動物園エリアを中心に休園し、消毒作業を進める。


動植物園で鳥インフルの疑い 飼育のコクチョウ 名古屋


特集:鳥インフルエンザ


シジュウカラガンは、環境省のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種。この個体は園内の動物病院に隔離されていたが、10日午後4時10分ごろに死んでいるのが見つかった。獣医師が同日午前に診たときには健康状態に異常はなかったという。簡易検査は9日と死後の2回行ったが、いずれも陰性だった。感染の疑いがあるコクチョウが飼育されていた池とは別の池で飼育されていたという。


園では11月29日以降、今回を含めて5羽が相次いで死んでいる。このうち、簡易検査で陽性だったのは12月6日に死んだコクチョウ1羽だけだが、休園を決めた理由について、園は「シジュウカラガンが死んだことで、別の場所でも鳥インフルエンザが発生した可能性が否定できなくなったため」としている。


休園するのは、遊園地を含む動物園エリアと、バラ園などの植物園エリアの一部。園は死んだ5羽や動物病院などに隔離していた個体の計14羽について鳥取大に確定検査を依頼しており、すべての結果が判明する20日ごろまで休園を続けるという。



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