季刊紙とチラシを男性同性愛者向けのバー店主に手渡すMASH大阪のボランティア(左)=11月25日夜、大阪市北区堂山町
大阪ではいま、エイズへの関心を高める「大阪エイズウィークス」の期間中だ。大阪府では、東京都に次いで全国で2番目にエイズ患者・HIV感染者の報告が多く、行政や市民らが感染リスクの高い男性同性愛者向けの啓発活動を続けている。専門家らは、最近、若い女性への拡大にも警戒を強めている。
■チラシ配布で啓発
ゲイ(男性同性愛者)が集まる街として知られる大阪市北区堂山町の一角。11月25日夜、性感染症の予防に取り組む団体「MASH(マッシュ)大阪」(堂山町)がバーやクラブを回り、HIV検査やエイズ治療に関する情報紙やチラシを配った。
「お世話になります」。初参加の大阪府立大研究生、徐鼎(ジョテイ)さん(23)も手早くチラシの束を手渡し、次から次へ店を回った。
徐さんはゲイ。昨年4月に中国から来日し、HIV検査を受けた。「日本で周りから教えてもらい、感染リスクへの意識が高まった。他の人にも情報を届けたい」と話す。
マッシュは毎月最終金曜、配布…