南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)をめぐり、安全保障関連法に基づいて陸上自衛隊の派遣部隊に付与された「駆けつけ警護」などの新任務が、現地時間の12日午前0時(日本時間同日午前6時)、実施可能になった。これまで現地で活動してきた第10次隊から、新任務を付与された第11次隊に正式に交代したことに伴うもの。
新任務は、現地の国連司令部の要請などを受け、離れた場所で武装勢力に襲われた国連職員らを助けに行く駆けつけ警護と、宿営地が襲われた場合に他国軍の部隊と一緒に防衛する「共同防護」。今春施行された安保法は、本格運用の段階に入った。
第11次隊は青森、宮城、岩手、秋田各県の部隊などから選ばれた計約350人で構成されている。既に約250人が現地入りしており、残りの約100人は15日に南スーダンの首都ジュバに到着する。活動期間は約半年間。
ジュバでは7月、政府軍と反政府勢力の大規模戦闘が発生。以来、民族対立を背景にした暴力行為が多発している。(福井悠介)