日本初のセーラー服は京都? 福岡?
薬師丸ひろ子主演の映画「セーラー服と機関銃」。おニャン子クラブが歌った「セーラー服を脱がさないで」。斉藤由貴、南野陽子、浅香唯主演でシリーズ化されたテレビドラマ「スケバン刑事(デカ)」。30代後半の記者が子どもの頃の「80年代アイドル」といえば、セーラー服のイメージだった。そのセーラー服を日本で初めて制服に採用した学校には、福岡説と京都説があるらしい。真相は?
1885年創立の福岡女学院(福岡市南区)がセーラー服を採用したのは1921(大正10)年。広報の新開泉歌(みずか)さん(45)によると、それまでは運動も授業も着物やはかま姿だったが、保護者から「動きにくい」「不便だ」と声が上がり、当時の校長の米国人女性宣教師が、欧米で広まっていたセーラー服の採用を決めた。
反響は大きかった。「当時、珍しかった洋館校舎とセーラー服を見るために、お弁当を持って学校に来る人が多かったそうです」と新開さんは話す。こうした経緯もあり、福岡女学院が「日本初」というのが通説とされてきた。
ところが2007年。大手制服…