2015年3月、北海道旭川市であったW杯パラレル回転に出場した竹内智香
スノーボード女子パラレル大回転の2014年ソチ五輪銀メダリスト、竹内智香(広島ガス)が、大けがを克服して雪上に戻ってきた。3月に左ひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂。競技生活で初という選手生命にも影響しかねないけがだったが、地道なリハビリに耐えた。「板をはけないところから、立てる、滑れる、と改めて体験できたのは楽しかった」。心機一転で、15日から始まるカレッツァ(イタリア)であるワールドカップ(W杯)初戦に臨む。
ウインタースポーツ
はっきりと覚えている。3月6日、ドイツ・ウィンターベルクのW杯。予選出走前だ。「普通、ジャンプの着地場所は傾斜になっているんですが、あのコースはフラットでした。確認した時点で、出場をやめるべきでした」。悪い予感は的中してしまい、竹内の左ひざは着地の衝撃をまともに受けてしまった。
帰国して手術を受けた。不思議と絶望はなかったという。「これで復帰できなかったら、引退しろ、ということなので」。手術後は退院の許可が出ても、1カ月間入院した。「毎日経過を見てもらえたら、リハビリの段階が早まるかもしれない」。実際、通常4週目で始まる自転車トレーニングは、術後3週目で可能になった。
9月のニュージーランド合宿で…