秋元康さん
学校再編で来年4月に開校する小中一貫の「和歌山市立伏虎(ふっこ)義務教育学校」(同市鷺ノ森南ノ丁)の校歌の歌詞を、AKB48の総合プロデューサーとして知られる秋元康さん(58)が作詞した。作曲は同市出身の澤和樹・東京芸大学長(61)が手がけた。
澤さんによると、きっかけは今年4月。市教委から校歌作りを一任された澤さんが、秋元さんの東京芸大客員教授の辞令交付の席で歌詞作りを提案したところ、「良いですよ。私がやりましょう」と快諾された。澤さんは「適任者を紹介して頂けたらありがたいというつもりで言ったのでびっくりした」と振り返る。
10月半ばに詞ができあがり、澤さんが早速、曲をつけた。バイオリニストとして長年、演奏活動に取り組むが、「作曲についてはほとんど素人」という澤さんに味方したのは、重厚ながらも美しく情感のある作風で知られるブラームス。ちょうどその時期、熊本地震で被災した熊本市内で開いた復興演奏会で披露した「弦楽六重奏曲」の変ロ長調にひらめきを得てメロディーを完成させた。
編曲は東京芸大出身でバイオリ…