トルコの首都アンカラの大統領宮殿で21日、シリア・アレッポの「ツイッター少女」として知られるバナ・アベドさんと面会するエルドアン大統領=ロイター
シリア内戦でアサド政権側が制圧した北部の要衝アレッポから、激しい空爆などの様子をツイッターで発信してきたとされるシリア人少女バナ・アベドさん(7)が、家族とともにトルコに脱出した。トルコメディアが伝えた。バナさん一家は21日、首都アンカラの大統領宮殿へ招かれ、エルドアン大統領と面会した。
バナさんは面会後、弟とともにエルドアン氏のひざの上に抱かれた写真を添えて「エルドアンさんに会えてとてもうれしい」とツイッターに投稿。エルドアン氏の公式ツイッターアカウントは「トルコは常にシリアの人々を支える」と応じた。
バナさんは反体制派が支配してきたアレッポ東部に暮らし、アサド政権軍に包囲された今年9月に英語教師だった母親とツイッターアカウントを開設、投稿してきたとされる。激しい空爆の様子や、食料や水が不足する過酷な暮らしについての生々しい投稿が世界から注目され、人道危機に追い込まれたアレッポ東部住民の象徴になっていた。
英BBCによると、政権側が今月中旬にアレッポ東部を制圧後、別の反体制派支配地域に退避したバナさん一家は、ヘリコプターでトルコへ運ばれたという。
トルコは世界で最も多い270…