炎と煙が上がるスクラップ置き場=25日午前9時12分、千葉県市川市、朝日新聞社ヘリから、竹花徹朗撮影
25日午前3時ごろ、千葉県市川市高谷の廃品回収業者「ナンセイ」のスクラップ置き場で廃材が燃えていると、従業員男性から119番通報があった。
県警市川署によると、燃えているのは金属くずなどのスクラップ廃材で、10メートルほどの高さで山積みにされていたという。けが人の情報はないが、午前9時現在、消防車が20台出動し、重機でスクラップを崩しながら消火作業を続けている。鎮火には時間がかかるという。
現場は江戸川に近く、住宅はない。スクラップ置き場や工場が並んでいる。
銚子地方気象台は、24日から県内全域に乾燥注意報を発令している。
現場では煙が広がり、異臭が立ちこめていた。出火から約7時間後も消防車や救急車が次々と駆けつけた。毎朝川沿いを散歩している同市の女性(67)は「テレビを見た娘から、マスクをつけて外出するように言われた。近くに来ると、煙が高くて怖い」と心配そうに火災現場を見つめた。同市の男性(74)も「一向に消える気配がなくて心配だが、新潟の火災のように住宅がなくて、延焼しなさそうなので安心した」と話した。