2位となった樋口新葉=遠藤啓生撮影
(25日、フィギュア全日本選手権・女子フリー)
フィギュア特集 Kiss and Cry
宮原が3連覇、樋口2位 浅田は表彰台逃す フィギュア
大歓声を浴びて、樋口は大きく2回うなずいた。「SPもフリーも細かいミスはあったけれど、納得いく演技ができた。今までの練習の成果が出た」。3年連続で表彰台に上った。
前半の3回転サルコーで転び、「一瞬、焦った」。それでも、直後のステップで気持ちを切り替えると、その後のジャンプはすべて成功。持ち味のパワーとスピードを十分に発揮した。「とにかく今はできることをやろうと。思い切り滑れた」。参考記録ながら、フリー、合計得点ともに自己ベストを更新した。
シニアGPデビュー戦となった今季のフランス杯では3位に入り、世界で戦う手応えもつかんだ。初の世界選手権の切符をつかんだ15歳は「もっともっと練習して、自分ができることを出し切りたい」と誓った。