押収された「バッズ」と呼ばれる大麻の花穂(かすい)部分=大阪市中央区の近畿厚生局麻薬取締部
大麻草を密売目的で栽培していたとして、近畿厚生局麻薬取締部が大麻取締法違反(営利目的共同栽培)などの疑いで男2人を逮捕していたことが、同部への取材でわかった。押収した乾燥大麻1667グラムの一部は、幻覚作用が強く、高度な栽培技術が必要な「バッズ」(花穂〈かすい〉)と呼ばれる部分だった。
同取締部によると、逮捕したのは、大阪市西区の無職飯島規之(のりゆき)容疑者(37)と京都府宇治市の会社員柿木(かきのき)英治容疑者(38)。2人は共謀して6~11月、飯島容疑者の自宅で大麻草9株を、営利目的で栽培した疑いなどがある。大阪地検は2人を同罪で起訴した。
バッズは常用者の需要が高い一方で、栽培が難しいという。柿木容疑者は「オランダまで栽培技術を学びにいった」と供述。水やりなどのノウハウを飯島容疑者に教え、2人で栽培していたという。
飯島容疑者宅から押収された乾燥大麻の約4分の1がバッズで、2人は大阪市内のほか、関東方面にも発送して売っていたと供述しているという。売り上げは折半していたとみられる。