大阪・新世界の通天閣で27日、年末恒例の「干支(えと)の引き継ぎ式」があり、今年の「サル(申)」から来年の「トリ(酉)」にバトンタッチした。
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天王寺動物園(大阪市天王寺区)に肉食獣の餌用で来園し、奇跡的に生き延びた「幸運のニワトリ」2羽と、通天閣猿まわし劇場に出演中のニホンザル3匹が通天閣の地下で対面。ニワトリの「マサヒロ」と「ヨシト」は鳥インフルエンザが流行していることから「お触りNG」で、飼育員が抱えて登場した。
雌ザルの「ハル」を肩に乗せた通天閣観光の西上雅章社長(66)は「今年も反省材料に事キャキャない(事欠かない)年になりました。地震に高齢者運転に薬物乱用。国民的アイドルグループ解散騒動と、気持ちがくサル(腐る)年でした。みんなモンキー(文句)言わんといて!」と一年を振り返った。
来年1月に開幕する大阪松竹座公演で父子4人の襲名披露興行「寿初春大歌舞伎」に臨む歌舞伎俳優中村芝翫(しかん)さん(51)は「幸福と繁栄をトリ(取り)込み、世の中が色トリドリ(取り取り)の幸せにうっトリ(うっとり)包まれますように。日本の元気をトリ(取り)かえす(返す)ぞー!!」と誓った。(辻村周次郎)