雨宮塔子さん=篠田英美撮影
TBSアナウンサー引退以来17年ぶりにテレビ番組のレギュラー復帰を果たしたのは、古巣TBSの看板報道番組「NEWS23」(月~木曜夜11時、金曜夜11時30分)。星浩さんとともにメインキャスターを務める。フランス留学、結婚、出産、育児、離婚を経た現在、報道番組の第一線で奮闘する雨宮塔子さんに話を聞いた。
――17年ぶりのテレビ番組のレギュラー復帰ですが、実際に取り組んでみていかがですか?
一日の95%のウェートを「NEWS23」が占めている感じです。
――生活の拠点は日本に移しているのですよね?
はい、ふたりの子どもがいますが、子育てはフランスにいる彼(元夫でパティシエの青木定治氏)に任せています。「あれやってね、これ気をつけてね」ということはありますが、踏み込み過ぎず。彼が「子どもを見るよ」と言ってくれたので、そこは100%の信頼があります。
――お子さんたちも協力的ですね。
はい。離婚後はお互いの家を子どもたちが行ったり来たりして。フランスは昔から父親と母親の両方に親権があります。これまでは私が子育てのほとんどを担ってきましたが、その比重が逆になって、バトンタッチした感覚です。
――もともと報道番組に興味はありましたか?
興味があったかというと、無いんです。特に「NEWS23」はハードルが高くて。フランスに行ってからのほうが報道で流れる内容が身近になりました。年齢や、自分が母親だというのもあるのでしょう。守らなくてはならない子どもに直結する内容も多い。フランスでは自然と必要な情報源として、現地の報道番組を見ていました。
――「NEWS23」の出演に…