申年生まれの榎木さくらさん(左)から、酉年生まれの剣持明さんにしめ縄が手渡された=砥部町
愛媛県砥部町上原町の県立とべ動物園で28日、今年の干支(えと)「申(さる)」から来年の「酉(とり)」へバトンタッチをする年末恒例の干支送りがあった。今年は全国的に流行している鳥インフルエンザの予防のため、本物の鳥の代わりに今治市のゆるキャラ「バリィさん」が代役を務めた。
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園は11月中旬から鳥インフルエンザの感染予防対策の一環として、ルリコンゴウインコを含む鳥類の屋外展示を中止。屋外飼育のフラミンゴやペンギンの展示スペースには野鳥の進入を防ぐネットを張っている。
そのため今回は、フサオマキザルとルリコンゴウインコの檻(おり)の前でイベントを開催。屋外に出られないインコの代役として、園がバリィさんを招待した。
来園者の代表として、申年生まれの榎木さくらさん(48)=松山市=から酉年生まれの剣持明(さやか)さん(35)=同市=に、しめ縄が手渡された。この日が誕生日の榎木さんは「記念になった。笑いの絶えない一年を迎えたい」。剣持さんは今年生まれた息子の羽久(はく)くんと訪れた。「子どもが生まれて幸せな一年だった。母としても年女としても飛躍できる一年にしたい」と話した。(村上綾)